雨水タンクを活用した水資源の有効利用の取り組みは、環境保全や防災など様々な面で効用があり、まちづくりの観点からも大変重要になっているため、全国的に補助金制度を導入する自治体が増え、一般家庭だけでなく、公共公益施設、町会会館等のほか、企業、店舗等も雨水タンクを設置し始めています。
- 水道料金を節約できます。
降雨量や水道料金、溜まった雨水の使用頻度などによって異なりますが、貯水容量が250リットル型のタンクの場合、一年間で水道料金5000円〜15000円分程度の節水が可能です。
- 日頃の草花への水やりや庭掃除などの手間が省けます!
雨水タンクは、雨樋に直接取り付け、そのタンクの蛇口から雨水を汲むことができますので、ご家庭の蛇口に長いホースをその都度取り付けたり、離れた場所の蛇口を開け閉めする手間が無くなり、とても便利です。
- 草花や生態系にやさしい雨水を利用できます!
大切な草花のより良い生育や生態系の保全のためには、塩素が含まれている水道の水よりも自然に降り注ぐ雨水が適していると言われています。
- 地球環境の保全(温暖化ガスの減少)に役立ちます!
一日に20リットル(年間約7?)の雨水を貯めて利用することにより、一年間でサッカーボール約250個分もの体積の二酸化炭素(CO2)排出量を削減することができると言われています。
- 非常時の水不足(排水)に対応できます!
震災時などの断水に備え、日頃から雨水を貯めておけばトイレ等での排水に利用できます(雨水は適切な処理で飲料水としても利用できると言われていますが、未処理の雨水は飲用や調理用として使用しないでください)。
- 洪水の防止や、打ち水により気温を下げることができます!
最近では、下水道が整備されている地域でもゲリラ豪雨などにより冠水が起きるようになっていますので、各家庭や施設でできるだけ雨水を一時的に貯めることが必要になっています。また、地球温暖化や熱中症の対策として暑気の気温を下げるために、”打ち水”の効果が見直されています。